負のスパイラル

JR北海道の大沼駅構内で起きた脱線事故は、異常を発見したのにもかかわらず保修を先送りした、人為?ミスによるものでした。
最初は台風18号の影響で路盤が弱ったかと思ったのですが、そういう原因だったとはビックリです。

さらに同じように異常を発見しておきながら放置プレイになっている箇所が97箇所あると言うのながら開いた口がふさがらないですね。

予算カットで保線コストが下げられ、外注化により保修を依頼するには「お金」が必要になり、その「お金」は入っている財布には、僅かな金額しか無い訳です。それで今年は異常気象であちゃっこちが壊れるものだから財布は空っぽ。保修も出来やしません。
これじゃ、保線の士気も下がります。

列車火災事故から一連の不祥事で、かなり現場がひどい状況になっていりと想像できます。
先日の北斗星牽引の機関車で保安装置を故意に破壊して故障に見せかけようとする事からもかなりの安全に関する現場への圧力が加わり病んでいる状況を垣間見ました。

こういう事故を起こすと日本ではまずは、現場への引き締めに掛かります。
その引き締め方法を誤ると、さらなる事故を誘発してまた引き締め、そしてまだ事故と負のスパイラルに陥ります。
同じような事が航空業界でもかなり昔に多発し、負のスパイラルに気がついた会社が方針をかえ、現場を声を吸い上げ事故を減らし、ひいては業績回復にもつながったと言う事例があります。

JR北海道がそれに気がついたとし、信頼を取り戻すにはかなりの時間と費用が掛かります。
それまでにJR北海道が存続出来きることを祈るしかありません。

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