燃料サーチャージと言う隠れ蓑

航空運賃に加算される燃料サーチャージが原油価格が下がったことから相次いで値下げされています。

元々、燃料が国際市場での取引価格が上がり運賃の値上げでは許認可制度の中では対応出来ないからサーチャージと言う形で運賃に加算する制度として長きに渡って徴収してきた訳です。

それが今、原油価格下落に伴ってジェット燃料も下がり、サーチャージの指標となるシンガポールケロン価格も、先日AHOさんに教えて頂いたチャートを見ると昨年末から下落して今は下げ止まり感があるのが容易に判ります。

このまま行けば燃料サーチャージの廃止も近い?と思っていたら、JALは5月からの燃料サーチャージをドル建て計算から日本円を基に再計算して価格を算定することなりました。

すると、ドル建て計算より日本円基準で計算した方が20%程サーチャージ額が高くなるのです。

その分、キャリアは収入としては増える事になります。

キャリアの言い分としては先物取引で既に予約済みだからとかイロイロ理由付けをしているようですが納得がいかないですね。

燃料サーチャージは運賃変動をし易くする為の隠れ蓑だったと言うわけです。
これから燃料サーチャージが下がると運賃が上がると言うこと覚悟しなきゃいけません。

困ったのです。

コメント

  1. AHO より:

    TRAVAIRさん こんにちは。

    いやー、スウェーデンの航空ファンのフォーラムでも同じことを議論してたのですが、以前に外資系の航空会社がやったことと同じような事を日系の航空会社もやるようになったんですね。
    以前円高が急激に進んだときに外資系の航空会社はそれまでドルやユーロ建てだった燃油サーチャージを円建てにして事実上の値上げにしたという前例があります。

  2. TRAVAIR より:

    AHOさん、こんにちは
    やはりこの手の話は日本だけで無く、世界中で話題になっているのですね。
    燃料サーチャージと運賃を分けた以上、合理的な説明が求められるのですが、キャリアがそれをしないのは、如何なものでしょうかね。

  3. AHO より:

    TRAVAIRさん こんにちは。

    ブラジルに続いてフィリピンも燃油サーチャージを課すことを禁止しました。
    フィリピン-A国間だけでなく、自国から出発する航空券の全旅程に燃油サーチャージを課すことができません。
    http://www.philstar.com/business/2015/01/12/1411877/cab-sanction-airlines-imposing-fuel-surcharge

    これは特典航空券にも当てはまるので世界一周旅行の特典航空券を取る場合はフィリピンから旅行を開始することでかなりの金額をセーブすることができます。

    日本の役人も航空会社と癒着してないでこういったルールを決めて欲しいものです。

  4. TRAVAIR より:

    AHOさん、こんにちは。
    フィリピンは早くからサーチャージを廃止させましたからね。
    こういう国が続くことを期待したいところですが、日本は無理でしょうね。

タイトルとURLをコピーしました