第三セクターで頑張る甘木鉄道

甘木鉄道 基山駅先日福岡に行った際、基山から甘木鉄道に乗車してきました。

九州には国鉄から切り離された第三セクター路線と新幹線開通により並行在来線から切り離された第三セクターがありますが、甘木鉄道は旧国鉄時代に地方交通線として廃止対象となったものの、地元市町村の働きかけで新たな再出発をしたローカル線です。

と言うと過疎化により輸送人員は下がり、廃線の危機に・・・と思いきや、福岡に近く沿線住民も多いことから利用者は微々たるものの増加傾向、災害復興によりマイナスに陥っていた経常利益も29年度はプラスに転じると言う第三セクターの中でも優等生の部類なのです。

基山から乗車しましたが、発車時は固定されたボックス式の転換クロスシートにパラパラと座っている状況でしたが、西鉄との乗換駅である小郡からまとまった数の乗車があり1両の軽快車としてはそこそこ賑わっている感じの車内になりました。

乗換え駅の小郡駅は甘木鉄道になってから駅を500m移動させて、西鉄線の小郡駅に近くしています。福岡の繁華街には西鉄の方が便利ですから、定期外旅客を誘導するにはなかなかの英断だと思います。

下車する一方かと思いましたが、多くはありませんが途中から乗車する人もあり、沿線の利用者動向が両方向あるのは好ましい形態です。
甘木鉄道 甘木駅
終点の甘木駅前はちょっと寂れた感がありますが、これはどこの地方都市でも感じられることですから仕方ないですね。

沿線にビール工場もあるのも経営に寄与していると思われますが、「甘木鉄道を育てる会」による甘鉄サポータークラブ制度があって、沿線住民による甘木鉄道を利用を促進しようとする活動も行われています。

1口1000円で会員になると、オリジナルデザインの乗車券2枚かグッズが貰えたり、沿線の飲食店で割引が受けられたりと言う特典があります。

どれだけの会員が居るかは判りませんが、こうやって自分たちの鉄路を守ろうという機運が高いことも甘木鉄道が残っている理由かも知れません。

それに比べて、北海道はどうなんでしょう。
道や沿線市町村、住民それぞれのベクトルが違う方向に進んでいるとしか思えないのです。いやベクトルが無く、他人事みたいな事ばかり聞こえて来るのです。

先日、北広島に日ハムの専用球場が作ると言うニュースがありました。札幌ドーム球場をホームグラウンドとしていた日ハムがなぜと思いましたが、経緯を知って「あーなるほどねー、JR北海道と同じだね」と思ってしまいました。

役所の危機意識の無さは北海道ならなんでしょうかね?

こうやって頑張る地域を良く見て欲しいものです。