以前にも記事にしましたが、新小岩と金町を結ぶ総武線の貨物線を旅客線に転用しようと言う話は、以前から地元の葛飾などから上がっており、昨年度葛飾区が調査費用を計上してこの調査結果が春に発表されてます。
自分も見ましたが、実現には課題も多い訳ですが、概算事業費や単年度収支を見ると荒くて甘い試算な気がしますね。
予測輸送人員が1日当り3万6千人、運転本数が168本(往復)とありますが、単純計算で1本あたりの平均乗客217人となります。
ラッシュ時とデータイム、早朝深夜では乗車率が異なりますから一概には言えませんがLRTで平均200人以上の乗車となると車両的、ダイヤ的に捌けるのか?と思ってしまいます。
怖いのは概算事業費がライトレール車両案で約250億円、電車案が約200億円という数字が一人歩きすると後で痛い目に逢うのではと言う危惧があります。
資料にありますが「概算事業費は、類似事例等をもとに現時点における目安として試算したものであり、今後の検
討により変動する。既存の鉄道敷地や施設の使用に係る費用は、現時点では想定できないため計上していない」と言う一文です。早い話、超概算で最低価格で、お打ち合わせや条件によっては~上乗せという事です。
「鉄道事業法の列車と軌道法の車両の併存」は類似事例が無いので目安が無いに等しく、算出が難しいのです。そもそも運行事業者が手を上げてない中での概算事業費はかなり危険な感じがします。
保安設備関係だけでも軽く数十億円は掛かる筈ですから、あの一文を見るとこの倍の数字は見ておく必要があるのでは?と(まあ倍と言う数字に根拠が無いですがおおさか東線の建設事業費が1100億らしいので・・・)
新金線が旅客化されると便利になるの旅客化は賛成です。ただ甘い事業計画で失敗する自治体主導の第三セクターみたいにならないことが大前提です。
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