大人の休日倶楽部パス(通称:ジジババ切符)を使って津軽鉄道のストープ列車に乗って来ました。
冬の風物詩でもあるこの列車ですが、元々は国鉄から譲り受けた客車の冬場暖房として車内にだるまストープを設置していたもで、いつの頃からそのストーブでスルメを焼いたりしていたのがメディアで紹介されて有名になったものです。
なんでスルメと言うことになりますが、津軽海峡はイカの漁場でもあったからイカが入手しやいこともあったのでしょう。
津軽鉄道は過疎化が進んでいる地域を走っていることもあって廃線の危機もありましたが(まあ今での存続は危ぶまれてはいますが)なんとかこのストーブ列車のおかげで存続している感じでもあります。以前は朝夕の定期列車として走っていたのが今では観光列車として昼間に走るようになりました。
訪れた日もJR接続駅の五所川原駅には多くの利用者がおり2両あるストーブ車両は満席でした。
このストーブ車両に乗るには別途1000円ストーブ列車券が必要になります。五所川原から終点の津軽中里までは運賃が840円ですから料金としては高額でまさに観光列車と呼ぶにふさわしい金額です。
それでもこのシーズンになるとストーブ列車に乗って車内販売のスルメを買って、アテンダントのオネーサンに焼いてもらい、しゃぶりながら日本酒でキューッと一杯っていう利用者が居て賑わっているのですからそういう観光需要は生き残りには重要です、
この地域は車社会ですが、それでも鉄道は頼りになる交通手段として利用されていて、地元の人はストーブ列車に連結されている運賃だけで利用できる一般車両を利用しておりストープ列車に乗るのは観光客と使い分けられています。
ちなみに自分は往路は空いている一般車両に乗り、帰りは夕方で空いているストーブ列車に乗って両方の雰囲気を楽しんでみました。
昭和20年代の客車に揺られて、スルメの焼く匂いを充満?した車内から雪景色を見ながらのショートトリップを楽しむ。終点まで45分
なかなか楽しい路線でした。
今でこそ一種のアトラクション感覚で団体ツアーにも組み込まれているストーブ列車ですがそうしないと存続出来ないのが地方ローカル線の現状でもありますが、これからも存続できよう多くの人が利用して欲しいものです。
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