日光湯元温泉の「ほのかな宿樹林」は、東日本大震災の後、原発の風評被害で客足が遠のき、閉館した後、コンセプトを変えて再開しました。
我が家は毎年、日光湯元スキー場にスキーで湯元温泉に宿泊してきたのですが、利用した3軒の宿の中で一番良かった宿でした。
今年になって東武トラベルとのアグリメントが旅行会社と唯一復活したこともあって、宿泊してきました。(旅行会社で予約すると保養施設扱いになるので)
再開後はコンセプトを変えて低料金化を図ったのですが、以前のサービスを知る人や過去の口コミを見て過剰な期待な人からは辛口なコメントが多かったこともあり期待と不安がありました。
今回は、大人1泊2食本館宿泊12000円のプランです。値段設定は以前と対して変わらない感じです。
代理店経由なので宿の卸し値は9000円前後でしょう。
大きくサービスが変わったのは、チェックイン時ですかね。下足の入れ出しはセルフで、部屋への案内はフロントで見取り図を渡されセルフ移動。
部屋に入れば、既に布団は敷いてあります。
個人的にこのコンセプトは嫌いではありません。ビジネスホテルライクな手軽さなのですが、ただ料金とサービスが見合っているかと言うと微妙です。
食事は、先付け、栃木牛の陶板焼き、猪豚コラーゲン汁、蟹鍋、鹿肉刺と言った内容です。量的には充分ですが、質は以前より落ちている感じがしました。
そう言えば、揚げ物が無かったです。まあ揚げ物は冷めると美味しく無いのですから不評になるなら出さない方針なのでしょう。
以前は、ゆばご飯でしたが白米だけになったのは残念です。
値段設定からこの食事内容が妥当かと言うと、個人差が有りますが、悪い前評判を見聞きしていた自分に取っては妥当じゃ無い?と思ってしまいました。
大浴場は、相変わらず湯元温泉のお湯がなみなみと注がれてました。前からなのですが、内湯はどうしても硫化水素を逃す為に換気口かあるので寒く感じます。掛け流しなので、オーバーフローしたお湯が床を流して排水すれば少しは寒さが和らぐと思うのですが・・・
それと、露天風呂のコーティングが剥がれている箇所があり、ささくれ立っている箇所が痛々しいです。
でも湯元温泉でここまで解放感がある風呂は無いでしょうね。
正直、このお風呂に入る為に宿泊してきたと言っても過言ではありません。
ただ、同行した家族は、以前の樹林を知っているだけに、かなりのサービスダウンしている感じを受けていました。
特に2軒隣りの小西ホテルが今回のプランと同額でした。小西ホテルにも2度宿泊しているので、同じ値段なら小西ホテルの方が良いと言ってました。確かに食事は、小西ホテルの方が良かったです。
実は、保養所扱いで4000円引きになっているので、実払い額は8000円なのです。
正直これで12000円だと不満はあるかも知れません。
来年、また泊まるかと問われると、今回のように保養所扱いにするために旅行代理店経由にして12000円なら、他にするかも知れません。同じ値段なら食事が良い方がいいですし。
ただ、そういう特殊な条件が無く、直販サイトを利用して、9000円程度で宿泊出来るなら、この内容でも充分な様な気もします。
樹林はコンセプトを変えて以前のような、温泉旅館の様な華々しい宿から、ビジネスホテルと温泉旅館の中間的な宿になった感じです。
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