JALの新しいキャビン「JAL SKY SUITE777」を体験 ~その2~

その1のエコノミークラス&プレミアム・エコノミークラスに続いて、ビジネス・ファーストクラスを紹介します。

機体中部のビジネスクラスですが、今流行り?の個室タイプのプライベートスペースになっています。なので、全体の写真を撮ろうとしても衝立だらけであまり良い感じの写真にはなりません(笑)

ビジネスクラスは個室風に

ビジネスクラスは個室風になってます

狭いスペースを仕切る為、各社個室を作るのに機体に対して座席を斜め配置してみたり千鳥配置したりと工夫を重ねて、個室スペースを実現しています。
この新しいビジネスクラスは、2-3-2の配列を上手く位置を少しずらして、窓側(中央列)への入口を確保しています。
ただ、入口はかなり狭くて、ウエストの大きな人の出入りはかなりキツイかも知れません。
この点については、緊急脱出に支障が無いのかと尋ねたら隣に人が座っているのと同じ扱いになるので安全基準的には問題ないそうです。

入口は狭いものの座席はかなり広いです。もちろん電動でフルフラットにもなり夜間フライト時にはマットレスも敷いて貰えて、枕もあって、まさにベットに謙遜が無い程になります。
フルフラットのビジネスクラスが登場した時に何社かで体験しましたが、完全に水平にならず微妙に傾斜があって意外と体が動いてしまうものだと思ったのですが、これならぐっすり寝れそうです。

あぐらもかけます

あぐらもかけます

そして、日本人には嬉しいのが「座席に座ってあぐらがかける」のが開発コンセプトにあったそうで、たしかに充分にあぐらになれました。
フライトが長いとどうしても足に血が溜まる感覚になり、あぐらになりたい!と良く思ったものです。

モニターは23インチで大型で見やすいです。

モニターは23インチで大型で見やすいです。

パーソナルモニターも23インチとなって、まるで部屋でテレビを見る感覚になります。もちろんタッチパネル式で、手元のコントローラーもスマホみたいなタッチ式の液晶パネルで操作します。
もちろん、コンセントも装備されていて、完全にビジネス需要に対応する座席に仕上がっています。座席間の衝立は開閉式(もちろん電動)してお互いのコミニュケーションが出来るようには成っていますが、夫婦で旅行の時にはちょっと会話がしずらいかも知れませんね。

まあビジネスクラスを超えてファーストに近づいたシートになっています。

続いてファーストクラスです。
機体前方に8席が1-2-1の配列で配置されていて、座席はVIP用機材に座席を納入しているメーカーと共同開発した、まさに最高峰のシートが用意されています。

イスはAirForce1にも座席を納入しているメーカー製です

イスはAirForce1にも座席を納入しているメーカー製です

革張りの高級感あふれる独立シートで、もちろんフルフラットになります。
すわり心地のソファに座っている心地よさで、応接間の様です。対面で座れるようにも工夫されていて、ビジネスでの打ち合わせや会話もできるようになっているので、ビジネスクラスとは感覚が異なります。

対面利用の際はテーブルが移動して座れるようになります・

対面利用の際はテーブルが移動して座れるようになります

モニターはビジネスを同じ23インチのタッチパネル式を装備しています。
インテリアには木目調を使っていてどちらかと機械的になりがちな機内のイメージが暖かく感じます。

小物入れスペースも充実

小物入れスペースも充実

ただこれだけ高級感があるのに、窓側座席の窓と座席の隙間にある床が、穴あきになっていて配線などが丸見えになっています。これは機内の空気循環の基準を満たす為、どうしてもそうするしか無かったとの開発担当者の話でした。
まあ、あえて見る人は少ないかも知れませんが・・・

アメニティとして、ファースト・ビジネスクラスのラバトリーにはTOTOのウオシュレット付き便座が使われています。

便座が暖かいのは嬉しいですね

便座が暖かいのは嬉しいですね

すでにB787などでも採用されていますが、どんどんこの様なサービスは充実して欲しいけど、エコノミーは今までと同じラバトリーなのが残念です。
ちなみに、ファースト・ビジネスクラスのラバトリーの床には人工大理石タイルが使ってる他、姿見の鏡を設置してありました。

今回の機内改修はキャビンがメインで、その他はあまり手を加えていないそうです。

ファーストクラスのギャレー

ファーストクラスのギャレー

ただ、話を伺ったところ、JALが開発したトレーに搭載した機内食をカートごとに温められる機内食を提供していたのは今後廃止して、エコノミークラスでもスチームオーブンでの加温に切り替えていくそうです。
どうしても電熱で加温するとパサついたり、焦げたりと問題があったので、美味しい機内食を提供するには従来のスチームオーブンでの加温が優れているとの事です。

さて、機内見学の時間もあっと言う間に終了となりました。
名残惜しいですが、前方のL2ドアからタラップで降機します。流石にB777となると背が高いです。多分ビルの2階強位の高さがあります。

整備中のB737-800とB767-300

整備中のB737-800とB767-300

タラップを下りて機体をそとから眺めます。
さすがB777-300ERのエンジンはデカイです。

GE社製のエンジンを搭載してます。

GE社製のエンジンを搭載してます。

この後、機体をバックに参加者全員で記念撮影を行って今日の見学会は終了となりました。
ちなみに、この日は参加者にJALさんより記念品として、2013年のカレンダーとファーストクラスでサービスされている「JEAN-PAUL FEVIN」チョコレートを頂きました。
この場を借りて、JAL関係者の皆様には御礼申し上げます。

さて、この素晴らしい機体は、来年からロンドン線に投入となり、その後順次、在来機も改装を進め長距離線に投入していくそうです。
成田~伊丹線に間合い運用で飛ぶこともあり得るとの事ですからもしかするともしかして国内線で乗れる可能性もあるカモ。

まあ出来れば、フライトライムが1時間では無くて10時間を越えるフライトで、ビジネスやファーストクラスを楽しみたいものです。


JAL 日本航空

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