アルゼンチン・ブレノスアイレス地下鉄で第二の人生を歩んでいた、元丸の内線の営団地下鉄300系が里帰りのニュースがありました。
今から20年前の1996年にブレノスアイレスを訪れて(と言ってもパタゴニアに向かうためのトランジットで半日の滞在でしたが)地下鉄に乗った際に、されたばかりの丸の内線300系がやって来た時はちょっと感動しましたね。
譲渡直後ともあって丸の内線仕様が至る所に残り、地球の裏側で走っていることを誇らしく思いました。
その車両が今まで現役で走っていたとは凄いことです。
ただ、当時ブレノスアイレスの地下鉄で有名だったのは地下鉄A線で使われていた木造車両でした。
なんでも車体が歪むと言われて、半信半疑でやって来たA線の車両に乗車してホント驚きました。
列車が走り出して加速したりブレーキをかけると車体がきしむんです。
最初はこのまま壊れないかとビックリしましたが、よくよく考えてみると木造ですからそうやって遊びがあった方が車体に掛かる衝撃を和らげ車体を守るんだろうなと考えると納得・・・出来るような出来ないような・・・
これらの車両は1913年の地下鉄開業当時に製造された車両です。
そもそもブエノスアイレス地下鉄は日本の銀座線建設時に多大な影響を与えており、日本の地下鉄より古い歴史を持つ地下鉄です。
そんな地下鉄は古い車両を大切にする文化があるんでしょうかね。
そんな「歪む」車両も数年前に新型車両に置き換わってしまいました。
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