2017年7月22日
欧州滞在の最終日、アテネ(ATH)7:20発ウィーン(VIE)のOS804便に搭乗するので、まだ夜が明けきらない朝5時に起床して5時半にホテルからシャトルバスで空港へ向かいます。
帰りはMile&Moreのマイレージを使い、OSの片道特典航空でATH/VIE/HKGと飛びます。
ATH/VIE間は早朝の804便と午後の800便があるのですが、800便だとVIEでの乗継が1時間しか無いので遅れると厳しいので早朝の便にしたのです。
空港のチェックインカウンターで香港で羽田行きに乗継があるのでE-TKTの控えを見せて荷物はスルーして呉れと言ったのだか、香港までしか出来ないと言うのです。
PNRには乗継便のInfoを入れてもらったのですが・・・。去年もブダペストで同じ事になって乗継のチューリッヒで変更して貰ったのですが、今回は香港で乗継時間が3時間半もあるので再チェックインすることにしました。
それにしても同じアライアンス同士の乗継なんだからもう少し融通してもいいのなぁ~
OS804便はバスゲートがアサインされおり、搭乗開始時刻まであまり時間も無いので直ぐにセキュリティチェックを受けてゲートで待つことにします。
バスに乗りこみ沖止めスポットに向かうとOSのA320(OE-LBI)が駐機しており、バスから降りて乗り込みます。
朝早い便なので空いているかと思ってましたが、結構な搭乗率で8割方は埋まる状態でした。
定刻の7:20にプッシュバック開始となり、7:30にRWY03Rから離陸しました。
ホテルは朝食付きでしたが開始前にホテルを出たので、この便ではOSのケータリング会社「DO & CO」が提供する「DO & CO a la carte menu」で朝食を注文しておいたのです。
LCCなんかでは良くある、有料の機内食です。
どうせ欧州線内の機内サービスはサンドイッチ1つだけだろうと思い、オムレツの朝食セット(15EUR)をオーダーしておきました。
なので自分の席にはどーんとビジネスクラスみたいなトレーがやってきます。
OSのケータリングはレベルの高い機内食を出すことでも有名です。長距離線のビジネスクラスにはフライングシェフと呼ばれるDO&COのシェフが搭乗しているのも特徴です。
ですから有料の機内食も悪くは無い筈です。
パン袋には3種類のパンが温かくして入っており、もちろんメインのオムレツも温かくベーコンの焼き具合も良くて機内食としはかなりレベルは高い感じがしました。
多分、一般的にこれで1700円となると高い感じもしますが、欧州なら街でカフェでコーヒーとサンドイッチだけでも1200円超えてもおかしくないですから、朝食の選択としては悪くは無いと思います。
OS804便はアルプスを越えてオーストリアに入りウィーン空港のRWY16に到着です。
今回が初利用になる空港で香港行きまで9時間の乗継時間があります。
折角なので観光でもしようと考えていたのが、オーストリアの世界遺産を訪ねようということで、ウィーン空港の地下にあるオーストリア連邦鉄道(OBB)の駅に向います。
事前にインターネットで購入しておりたチケットを引き換えます。空いていた券売機のモニタを英語表記にして、引取りコードを入力して往復の乗車券をゲットします。
ちょうど9:33発のグラーツ行きレールジェット(RJ)559列車が目的地まで乗り換えなしで運んで呉れるます。
10分前に入線したRJに乗り込み、予約が入っていない2等車座席を確保して出発!
ウィーン市内を出るまで速度が上がらなかったRJですが、郊外に出ると160km/hまで加速して飛ばして行きます。しかしそれもつかの間ですぐに速度が落ちてき山岳地帯に入ります。
ハイ、ここからが目的地、世界遺産に登録された「ゼメリング鉄道」になります。
鉄道が世界遺産に登録されているのは3つしか無く、そのうちの1つがオーストリアの「ゼメリング鉄道」になります。
詳しい説明はWikiに委ねるとして、RJは山間部をくねくねと稜線に沿って上がっていきます。
空港から1時間半ほどで、峠越えの頂上になる「ゼメリング駅」に停車します。
ここでRJを下車して直ぐやってくる普通列車に乗り換え一駅戻り「Wolfsbergkogel」駅で下車します。ここから「ゼメリング鉄道」が一望できる展望台があるというのでハイキングコースを歩いて向かいます。
この時の撮影レポートはこちら
2か所ある展望台を巡りましたが、ホント絶景です。日本が鉄道を開通させる前にこんな山岳地帯に鉄道を走らせているのですから当時の国力差を見せつけられます。
ここからの景色はオーストリア通貨だった20シリーング札にも描かれていました。
展望台の滞在時間は1時間程で再び、ウィーンに戻らなければなりません。
時間があればハイキングコースを辿って歴史的建造物な橋やトンネルを間近に見たいところですが、トランジット次いでの観光なので仕方ありません。
帰りはゼメリング駅まで歩きます。展望台を後にする時、なんとなく雲が厚くなってきたなぁ~と思っていたのでが予感的中でゼメリング駅手前で雨が降り出してきました。
駅で雨宿りをしていると、プラハ行きのRJが到着します。
帰りは奮発して一等車を予約しておきました。
ですが、一等車は先頭車両になるので大急ぎで移動して乗り込みます。
行きのRJはOBBの車両でしたがこのプラハ行きRJはチェコ国鉄の車両でOBB編成とは微妙に編成が異なります。
時間はお昼すぎでもう14時になろうとしています。
なのでお昼は食堂車でと言うことで、隣の車両にある食堂車へ向かいます。
時間的に空いておりテーブル席に座ってメニューを眺めると、チェコ国鉄の車なので食堂車もチェコ料理があります。
ふむふむ。折角なのでチェコ料理にするかとメニューをめくるとと、定食がありスープとメインでEURとなっています。
東欧らしいカツレツに様な料理とチェコのスープを注文します。
食堂車と言ってもケータリング方式なのでオーブンや電子レンジで温めるだけですが、食堂車が死滅した日本に比べれば食堂車がある事自体が貴重です。
天気が悪くなりましたが、ゼメリング峠の風景を見ながらの食事はなかなか良いですね~
食事が済み、コーヒーを飲む頃には峠を終えて160km/hでウィーンを目指します。
プラハ行きのRJは空港には行かないので、ウィーン中央駅で空港行きのRJ乗り換えとなります。
ウィーン中央駅は行き止まり式のターミナル駅でしたが、駅の改良工事によって東西のスルー運転が可能にした日本と同じスルー式に生まれ変わりました。
なので、プラハ行きのRJが到着したホームの反対側にザルツブルグ発の空港行きのRJが到着して同一ホームで乗換えが出来る様にダイヤが工夫されています。
空港行きのRJに乗り込み、20分程で空港駅に到着です。
香港まではすでにATHでチェックイン済みなので、まだ時間に余裕があるので展望デッキへ寄ってみます。
乗継の間、空港で撮影していても良かったのですが、流石にそれではつまらないだろうと、世界遺産訪問(と言っても撮影じゃんと言う話もありますが・・・)したのですが、空港に来たらやっぱりね~
トラフィックも少ない時間帯だったので、あまり撮影は出来ませんでしたが、時間なのでG11ゲートに向かいます。
EUからの離脱なので出国手続きを済まして、搭乗するOS67便の機体番号(OE-LPE)を確認してからゲート前で待機しますが香港行きOS便は週末とあって混雑しています。
搭乗開始前にゲート前並んだので早めに機内に入り、最後尾から1つ前の37Cの座席に収まり出発を待ちます。
遅れていた接続便を待ったのでドアクローズしたのは定刻から20分遅れた17:52でした。
RWY29から離陸し香港を目指します。
この便でもATH-VIE間で利用した「DO & CO a la carte menu」から「CHICKEN IN RED PEPPER SAUCE」を注文しておいたのでエコノミークラスの機内食がサービスが始まると一番に持ってきてくれました。
レッドペッパーとなっていたから辛いのかなと思いましたがさほどでも無く、なかなか美味しかったです。
さて、飯も食ったことだし、後は早く寝ることにしましょう。
(つづく)
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