スペースジェットは飛べるのか?

三菱が開発を続けている国産ジェットですが、度重なる延期に加えてのコロナ渦で型式証明取得へのテスト飛行が一時中断するなど影響が出ておりいます。
ANAへの1号機納入は2021年度以降との事ですが、この先どんなに早くても来年、1年先です。それに以降ですから2022年になることだって考えられます。

さらに開発が遅くなったことに追い打ちを掛けたのがこのコロナ渦です。
ANAを始め航空会社はどこも台所事情は苦しく、新規機材導入の先送りや固定費削減でなんとかやりくりしており、海外では国有化の動きもあります。

この先スペースジェットに明るい展望が見えるか?と言うと、コロナ後の世界では厳しいのではないかなと思っています。

航空需要がこの先V字回復してさらに延び続けることを期待していますが、暫くはまたどこかで感染が拡大するのでは?と言う疑心暗鬼になりつつの再開になるでしょうから、コロナ前の状況に直ぐに戻る保証は無く、既に契約している航空会社から延期や最悪キャンセルも考えられます。
特に、受注が延びて無いだけにそうなると手痛いです。

FW/IBX/IBEXエアラインズ CRJ-700 JA09RJ

日本でCRJを飛ばすのばIBEXだけに

三菱はボンバルディアからCRJシリーズ事業を買収し継承しますが、CRJシリーズもこの先が見込めない1世代前の機種です。

まあ三菱も売るつもりは無く、スペースジェットの部品供給や整備拠点が欲しかったところにボンバルディアもリージョナル事業から撤退するのに丁度よく売却先が見つかり、事がスムーズに運びました。

三菱としては、CRJのアフターケアをしつつ後継機にスペースジェットを売り込みたいのでしょうが、CRJと乗員資格が移行出来ないなら、航空会社としてはライバル機種と比較されるのは当然です。

ボンバルディアが開発したCSシリーズはエアバスが継承してますし、ボーイングと合併がご破算になったエンブラエルの新型Eシリーズと手強い競合と戦うことになりますが、実績が無いだけに今の段階では厳しいです。

なのでCRJを使うビジネスジェットに狙いを定めるのもアリなのかとも思います。
既に先を越され?形式証明を獲得しているホンダジェットは評判も良く、商談も多いと聞きますから、いっそリージョナルから鞍替えしてビジネスジェット(Biz-Jet)としてセールスした方が良いでは?。

Biz-Jetだと航空会社のようは華が無く、地味な飛行機になり一般受けは良くないですが、活路を見出すとすれば一考の余地があるではと思うのですが・・・

個人的には開発計画からスペースジェット(MRJ)はYS11の二の舞になりそうな予感がしていたのですが、残念ながらどうも飛べたとしても同じ結末になりそうな可能性がまた広がってしまった。
とは言え、もう戻る事が出来ない位置まで進んでいますから、なんとしても納入までにこぎつけて、他社より高性能だと言うことはアピールして貰いたいです。

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