バリアフリーと言うけれども

ミネアポリスのLRT TRAVAIRの独り言
段差なくLRTが利用できるように設計さている

国土交通省が「鉄道駅のバリアフリー化により受益する全ての利用者に薄く広く負担を頂く制度」の創設を発表しました。

先月からパブリックコメントを募り、その結果(〆切から数日で発布って結果ありきの様ですが)を受けての発表ではありますが、現在の運賃に10円を上乗せする方向で準備が進められているようです。

この制度自体に反対はしませんが、この考え方についてはかなり疑問が残ります。

バリアフリー化と言いますが、今回の目的が障害を持った方や高齢者や子供連れの人でも安心して公共交通機関を利用するために設備を設ける費用を運賃に上乗せして収受して、鉄道会社に工事を早めさると言うのが目的です。

まあこの考え方が未成熟社会の日本特有な考え方なんだよなと思うのです。

ホームドアやエスカレーターなどバリアフリー施設を整備しなきゃいけない理由って何でしょう?

欧米の公共交通機関に乗っていると気づくのですが、利用者が利用者を助けると言う構図がさりげなく当たり前のように展開するのです。
市内を走るLRTなんかは低床車両が多いですが、列車となるとかなりの段差があり健常者でも結構段差がキツイと思うことがあります。
もしハンディキャップを持った乗客がいたら、周りの人達がサッと近づいて手助けする光景が展開します。

でも日本では、そういう手助けをするのは交通公共機関のスタッフが行うのが当然と言うようなルールがいつの間にか出来ていた感じです。
それが当然と思う風潮になって、最近は手助けする人の理論と手助けされる人の理論が噛み合わない事が往々にして起きてマスゴミが騒ぐようなことになったりしてます。

そもそも運賃に上乗せしようという考えが、日本人自体がバリアフリーになってない証拠なんでしょうね。

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