ヒルネ付き客レ

先月、ベトナムへ行った際に鉄分補給でベトナム国鉄に乗ってきました。
ベトナムの鉄道と言うとハノイからホーチミン(サイゴン)までの全長1000kmに渡る鉄道の旅が出来ますが、全線走破するには最速列車でも31時間と言う時間が掛かるので、流石に補給どころか本気で挑まないと負けてしまう距離です。

なので手頃なのは無いかなと調べてみたら、ホーチミンから200km程東にあるファンティエットまでの列車があり、途中本線のビントゥアン駅から支線に入って終点ファンティエット駅となる盲腸線も乗れて日帰りが出来ると言うでちょうど良いのです。

ベトナム国鉄のHPで調べると列車は1往復だけでどうも週末を中心に運転されているようで日程を考えて金曜日の朝6:30に出発して10:50に到着するSPT2レに乗り帰りは13:30発のSPT1レで戻るスケジュールになります。

切符はHPからだとベトナムで発行されたクレカでしか購入出来ず、海外からの購入だとオンライントラベルエージェントの12Goを使って予約することになります。
ベトナム国鉄サーバーとオンライン接続されているのでシートマップ表示も出来ますが、一番空いている車両しか表示されないようで自由度は本家HPに比べると有りませんが、なんとか予約することが出来ました。

面白いのはこの列車は昼間しか走らないのですが、1等車と表示された車両は寝台車で上段、下段が選べるようになっているのです。
折角なので行きは2等車の集団お見合い方式の車両にして、帰りは寝台車の下段にしました。
ただ、残念な事に進行方向に向かっていると思って座席を確保したのですが、実際に乗ったら反対側だったと言うことで、システム上は方向はあまり重視されていないようなのが残念です。

ちなみ料金は片道2000円程度で1等2等の差はあまり無かったです。

行きの2等はこんな感じで、乗車率はかなり良くてほぼ満席でしたが運良く自分の隣席は空いていたので良かったです。
先頭車だと思って予約しましたが、機関車次位に食堂車が連結されてその次と言うことでした。そう食堂車が付いているんですよ。
これは嬉しいなぁと利用させて貰いましたのでこれについて別記事で紹介します。

さて本題のヒルネです。
帰りは1等車を予約しており、ファンティエットの街を軽く見物して駅に戻り乗車します。
指定された5号車は木目調の装飾になっているクラシック調の車両でした。
隣の寝台車はちょと無機質で日本のオハネに近い感じでした。

昼間ですがちゃんと寝具も用意されています。SPT2レ到着した後、ちゃんと車内整備されて折り返すのは流石ですね。
ただどういう訳が車両の半分が空調が効かず暑く、他の乗客が文句を言ったら整備担当者がやってきて車端部のブレーカーをいじって空調が効くようになりました。

2段寝台で上段へは階段が無く足掛けを伝って登るようになります。
途中から乗車してきた同室の若者が上に上がっていきましたがこれはちょっと面倒そうです。

寝台車で昼間運転する区間は上段は使わず、上段客はリネンを片付けた後は下段に座りますが、こちらでは寝台のままなので上段客はそのまま上段に上がる必要があります。

寝台にはコンセントも付いているので携帯とか充電出来るようになっているのは凄いなぁと。日本のオハネにはコンセントは無かったですしね~

ジョイント音を聞きながら昼間から列車でゴロンとなれるのはなんかいいな~と思いながら乗っていると往路は20分ほど遅れましたが帰りは定時で運転され夕方のラッシュ時で多くのバイクと車が踏切で待っている姿を見ながらホーチミン駅にはほぼ定時で到着しました。

まる1日がかりの鉄分補給でしたが、久々の客レで堪能させて貰いました。

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