JALにジャンボが多いのは・・・

JAL関連の報道で、アナリストが「JALはジャンボばかり保有していて、ANAのように中型機にシフトが遅れた・・・」なんて言う「にわか」が目につきます。
確かにJALがANAに比べ機材のダウンサイジングが遅れた事は否めません。
でもJALにジャンボ機が多い理由をちゃんと知っているの?って聞きたくなりますね。
もちろん路線拡張と言うこともありますが、時には日米経済摩擦の緩衝材として、ボーイング社に大量に機材発注をして摩擦解消に使われたり、発着枠を空けさせないように輸送力値が大きいジャンボを路線就航させたりとその時代背景で仕方が無かったこともあります。
ANAが機材のダウンサイジングを進めた背景には、やはり債務が増えてきてこのままで危ないと危機感を持ったのが早かったというのがあります。おりしもJALがJASと統合する頃の話です。
クラシックジャンボの退役を進め機材の統一を図り、未だデリバリーされない787へリプレイスと、明確なビジョンをもっていたことが功を奏した格好になりました。
JALはジャンボ機を大量に保有し、JASとの統合で保有機種が増えてしまい整理するのがなかなか進まなかったことで、B777などへのリプレイスが遅れたのが痛かったです。
もし、JASとの統合をしていなかったら違う局面があったと思うのです。
そう言えば、JASが債務超過になった時、JALとの合併は政府が水面下で動いてました。
航空会社をつぶしたく無いと言う政府(官僚?)の面子だけが先行して将来のビジョンを描ききれず、結局は2兆を越す日本最大の倒産に至ったわけです。
同じ過ちを犯さないようにちゃんとその辺を整理しておきたいものです。

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