今日、8月12日羽田18時発伊丹行NH37便が羽田のRWY05から離陸し上昇中、相模湾上空に差し掛かったところで機内与圧システムにトラブルが発生した為、機長は緊急事態(スコーク7700)を宣言して羽田にターンバックしました。
おりしも32年前の8月12日、羽田18時発伊丹行JL123便が羽田を離陸後、相模湾上空で何かしらの要因により後部隔壁が破壊、乗員の懸命な努力の甲斐なく御巣鷹山に墜落した、「日本航空123便墜落事故」と今回の重大インシデントがかなり符号一致するのです。
事によっては32年前の事故が再現されたかも知れないのです。
今回のNH37便に搭乗した乗客がキャビンの気圧低下により酸素マスクが下りている機内の写真が出ていたり、FR24でも航跡が記録されているなど、32年前に今では情報量が圧倒的に違いますが、航空機の事故自体は世界的に見ても激減と言う程ではありません。
良く、航空機事故は自動車事故より発生率が低いので安全であると言われていたりしますが、航空機の安全は多くの航空関係従事員により保たれているだけで、列車のような自動列車停止装置(ATS)や自動列車制御装置(ATC)がある訳ではありません。
慣性航法装置(オートパイロット)や計器着陸装置(ILS)という運航を援助する装置がありますが、多くの場面で人間が介在しないと動作しません。
なのでそこにミスが生まれたりします。多くの航空機事故が離発着時に多いのは人間の判断が多く介在する場面だからなのです。
インシデント未満のトラブルや不具合は多く発生していますが、幸いなことに安全運航を第一と考える人達のお陰で事故になっていないのです。
ちょっとしたことから航空事故が発生します。
我々、乗客も安全運航が出来るように少しでも協力する必要があると思います。
せめて出発前のエマージェンシービデオや安全のしおり位は目を通しておきましょうね。
そうそう、少し前に体に障害を持つ方が事前連絡無しで搭乗するしないでちょっとした騒ぎがありましたが、こういう緊急事態を考えて、航空機から自力で脱出出来ない人の搭乗人員を制限していたりするのです。
日本航空123便墜落事故から32年、未だ航空事故が起きる可能性が0で無いことを改めて思い知る出来事でした。
コメント