暫定開業はしない?

佐賀駅 鉄道
フル規格で揺れる佐賀県

長崎新幹線のフル規格昇格問題でついにJR九州の社長が、「22年秋に新幹線が部分開業する際には、その途中の新鳥栖-武雄温泉間の方針がやはり決まっておくべきだと思う。そうしないと無責任ですよね。ちゃんとやるつもりだが、それまでに途中どうするんだと将来どうなるんだというのが分かっていないと、やっぱり不安を持ったまま私は部分開業すべきではないと思う」との発言をしたとの報道が出ています。

この発言いろいろな受け取り方があるのですが、少なくとも22年の秋までには決着を促すことを暗に示しているのでは無いでしょうか?

政府を始め、長崎県とJR九州としては全線フル規格での開業を望んでいるのですが、佐賀県がフル規格による地元負担金について反対している状況でこの問題は膠着状態が続いています。
こじれているとことにJRは暫定開業後の在来線の扱いについて佐賀県に圧力を掛けるような発言をしているのも、余計に佐賀県が硬化してしてしまっている状況があります。

佐賀県を納得させるには、当初のスーパー特急方式合意時の負担相当額に不足する分は、国とJRが負担するしか無いのではと思うのですが、リニアの静岡問題と同じくこじれるとなかなか修復するのが困難なものです。

例えが違いますが、船釣りで釣り人同士の仕掛けが絡む「お祭り」になった場合、仕掛けがパーになるカモ知れませんが絡まって無い場所でお互いの仕掛けを切って作り直した方が早く復旧しますし、無理して解いてもその場所が強度が落ちて魚が掛かった時にそこで切れてしまう場合があります。

フリーゲージトレイン構想がご破産になった段階で、与党がちゃんと合意形成をせずに、昔からの手法で佐賀県を説得しようことが時代錯誤だったのかも知れません。

こういう公共工事に絡む問題は拗れると成田空港のようにホント泥沼化しやすいのですが、やはり与党は過去の過ちを勉強してないのでしょうね。
なので拗れる前に戻して、そこから始めれば違ったのでしょうが・・・

個人的には既にほぼ完成したフル規格線路を標準軌に改軌するからそこから議論しましょうとするしか無いのでは?と勝手に思っています。

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