岳南電車の夜景電車

岳南電車のグランドファンディングで支援した際の返礼品に貰った夜景電車の招待券がそろそろ期限切れになるので乗車してきました。

夜景列車は定期列車の1両を貸切扱いとして運転していて月に数回運転され、18時台の1号と19時台の2号の2往復設定さえています。
昼間は撮影遠征も兼ねて行くので2号を予約して当日、岳南電車の吉原駅に向かいました。

19時半前に到着して受付を済まして待っていると夜景1号が戻って来ました。
1号で夜景を楽しんで来た乗客と入れ替えるように乗車です。
先頭車両は一般車両で2号車が夜景電車になります。
係員さんの話だと2号の乗客は10名弱で空いてますから自由に移動しながら見てくださいと言いながら上段窓を開けていきます。
吉原駅を発車すると車内の照明は非常灯だけ点灯となります。空いているので右左の車窓をゆっくり堪能できます。
もうこれだけでも十分楽しいです(笑)
岳南電車は富士の裾野に広がる工場地帯を走る地方鉄道で、工場への貨物輸送で支えられていたのですが、鉄道貨物輸送が廃止となりて、このままで旅客輸送もできなくなると言うことで社員のアイデアから生まれたのがこの夜景電車で岳南原田駅から比奈駅の間は日本製紙 富士工場の敷地内を走り工場萌えにはたまらない区間なのです。
この区間は速度を落として工場を見やすいようにしてくれるのも嬉しいです。
地元のガイドの方が同乗されていて工場にまつわる解説を聞きながら乗れるのも良いです。

なぜ富士に製紙工場が多いと言う理由も教えてくれました。なるほどそういう理由なのかと納得です。
富士山もうっすらシルエットが見えますがさすがに写真に写ってません。

終点の岳南江尾駅手前の踏切は懐かしい「電鈴式踏切」の鐘の音を聞きながら到着です。このタイプの踏切も全国で残るのは少数です。
終点の岳南江尾駅で折返しとなりますが、発車まで20分ほどのありちょっとした撮影会になります。
ちなみに今日使用した車両はこの後検査入場して色も塗り替えになるそうでこの緑色は見納めなんだそうです。

隣のホームにはハロウィン電車が止まっており、なかなかここまで怖い電車はそうはなさそうです。(笑)
夜にこの電車が1両で走ってきたら怖いだろうなぁ

帰りの車内は非常灯も消灯して真っ暗な車内から夜景を楽しめます。

駅発車の様子を動画で撮影しましたので、真っ暗な様子が判るかと思います。

夜景電車の楽し方は色々あってこんな事も出来ます。
工場の壁も夜景電車ならでのスクリーンになります。

帰りは行きで見られなかった風景を堪能します。
夜景撮影用に明るい50mmF1.8レンズを持って来ればよかったな~とくやみましたが、流石R6ですISO6400まで上げて1/20程度で流しながら撮影したおかげもありザラつきなく撮影できました。

やっぱり工場地帯には煙突が似合います。
流石に羽田空港で見られるようなガスを燃やして炎を出す工場が無いのでちょっと暗めですけどね。

日本食品化工富士工場が夜景電車での最後の工場となります。こちらは食品加工に必要となる素材を作る工場なんだそうです。
東海道本線と併走し吉原駅手前で照明が復帰、一気に普段の電車に戻りました。
吉原駅到着して往復1時間程の旅が終了となります。
なかなか非日常的な体験ができてなかなか楽しいひとときでした。

帰りは三島から新幹線で帰ってきましたが、普通列車だけでもその日のうちに東京まで帰れます。
次回は途中駅で停車やお弁当が付く「ナイトビュープレミアムトレイン」にも乗ってみたいですね。

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