国土交通省は、2020年のオリンピック時における航空需要に対応させるべく、羽田空港の発着枠拡大の為に、現在設定されていない、都心を通過するSID(標準計器出発方式)とSTAR(標準到着経路)を設定する方針を自治体に伝え合意を得るための「首都圏空港機能強化協議会」を設置しました。
今回、特に注目されるのが南風運用時における東京西部から羽田のRWY16Rに向かうコースです。国土交通省が先日の協議会で配布した資料「首都圏空港の機能強化について」によると、和光市上空から羽田へ向かうコースで、練馬、中野周辺を3000ft(約900m)で通過した後、代々木公園周辺からILSの電波をキャッチしながら降下し、目黒周辺では1500ft(約450m)で通過して大井町を経て羽田に向かうコースになります。
16Lの方は若干東側になり新宿、表参道、広尾、白金台を経て品川駅上空を通過してきます。
また、RWY22から離陸するSIDも設定し、大田区と世田谷区の区界を目黒線に沿うように上昇していき足立区へ抜けるルートとなります。
一方、北風時は着陸は現行通り、木更津側から進入しSIDで現在34Rを離陸後右旋回し江戸川あたりから北に上がるルートがありますが、さらに内回り化し荒川に沿って北上するSIDを設ける計画になっています。
都心通過ルート(STARだけ?)は、騒音に配慮して15時から19時までの夕方ラッシュ時に限って運用する方針が示されていますが、当然運用時間は拡大していくことになります。
現在の羽田空港、特にSTARに関してはかなり千葉県上空を飛行するルートとなっています。
羽田空港を利用する立場や、安全運航を願うと言う意味から、個人的には都心を通過するSTARの設定は賛成です。
確かに騒音と言う問題はあるかも知れませんが、今のジェット機は昔のような爆音を響かせるような事も無いですし、それこそ、週末になると地方から改造バイクで上京して走り回る時代遅れな変な人たちが生み出す騒音に比べればねぇ~
正直、今回のルート設定は遅すぎたくらいと思っています。
コメント