セブ・パシフィック航空が、フィリピン政府の指示により燃料サーチャージを1月9日から廃止したとのニュースが有りました。
日本路線の成田発着マニラ、セブ線、名古屋、関西発着のマニラ線も対象で、燃油サーチャージが廃止されました。
燃料サーチャージはJALなどでは、シンガポールケロシン市場価格の2ケ月平均が1バレル当たり60米ドルを下回った場合、廃止されることになっており、このまま下落が続けば、忌々しい燃料サーチャージが廃止される可能性があります。
最新のシンガポールケロシン市場価格を調べようとしたのですが、情報を得ることが出来なかったのですが、セブ・パシフィックが廃止したと言うのですから、60ドルを割り込んだ可能性がありますね。
2月からのサーチャージを値下げするキャリアが多いですが、このまま下落が続き、廃止されたら航空運賃がどうなるでしょうか?
本来の考え方なら、運賃と燃料サーチャージは別物の筈ですから、現行の運賃水準が保たれるのが当然なのですが、まさか今の現金収入を確保する為に運賃が上がるってことは無いですよね。
コメント
TRAVAIRさん こんにちは。
このリンクからシンガポールケロシン市場の価格が見られます。Chartsをクリックすると過去三ヶ月の価格の動きを読むことができます。
現在およそ1バレル当り63.8 USDですね。もし私が数値を読み間違えていなければの話ですが。
http://www.cmegroup.com/trading/energy/refined-products/singapore-jet-kerosene-swap-futures.html
英国航空も去年の末から欧州内短距離路線の燃油サーチャージを廃止しました。ただしそれに合わせて基本運賃を上げましたけどね。
http://www.headforpoints.com/2015/01/15/british-airways-scraps-fuel-surcharges-on-short-haul-flights/
香港も日本と同じく燃油サーチャージは許認可制なのですがあちらでも燃油サーチャージの額が下がっています。
これが香港の民航局が発表した各航空会社へ認可した燃油サーチャージの額です。
長距離路線(香港-ヨーロッパ/北米等)で一区間当り566 HKD (約8,600円)です。
http://www.cad.gov.hk/english/fuel_surcharge.htm
最近燃油サーチャージが高い航空会社といえばタイ国際航空ですかね。タイ-日本路線は国土交通省に届出を出す必要があるので、ジェット燃料の価格が下がると燃油サーチャージの値下げもしくは廃止をしなくてはなりませんが、タイ以遠の路線については自社で設定できるのでぜんぜん下がっていません。
タイ-欧州間を一例に取ると、エコノミークラスとプレミアムエコノミークラスが一区間193 USD、ビジネスクラスとファーストクラスが一区間241 USDです。
燃油サーチャージが以上に高かったころは、FlyerTalkなどでFuel Dumpといって燃油サーチャージを回避する発券方法が討論されていましたが、(最近は地下活動化しているみたいです。)これでそういったこともなくなってくるでしょう。
AHOさん、こんにちは。
教えて頂いたサイトのチャートを見るとずーっと価格が下がってきていることが良く判ります。
冬場の日本~欧州線が4万円台の運賃がありますが、サーチャージが無くなったらこういう運賃が値上げされるだろうなぁと思っています。
そうなったら、サーチャージ自体がおかしな制度だったとアメリカあたりでは裁判を起こす人も出ても不思議では無いでしょうね。
> 冬場の日本~欧州線が4万円台の運賃がありますが、サーチャージが無くなったらこういう運賃が値上げされるだろうなぁと思っています。
一時期日本の航空会社の燃油サーチャージがほかの航空会社に比べて著しく高かったことがあるのですが、皮肉にもその時の航空運賃比較サイトの上部(最安値)に表示されていたのはANAとJALでした。
というのも日本の航空運賃比較サイトの中には今も諸税および燃油サーチャージが込みで無い所があるため、こういった事が起きてしまいます。
航空券を探す時にキャリアホームページでも、サーチャージ込み運賃で表示するところと運賃のみ表示して最後にサーチャージを加算して料金表示するところと混在していて比較しずらいんですよね。
最初から総額表示して欲しいものです。
TRAVAIRさん こんにちは。
最近は旅行代理店にコミッションを払う航空会社は少なくなりましたが、コミッションや企業向けの割引はすべて基本運賃に掛かるようになっています。
例えば基本運賃1万円+諸税等1万円+燃油サーチャージ5万円、計7万円の航空券でも、10%のコミッションもしくは割引の場合1千円のコミッションもしくは値引きにしかなりません。
ということで、企業や旅行代理店にとっても燃油サーチャージは都合が悪い制度なんですよね。