緊急事態宣言で飲食店はどこも苦しい状況が続いています。居酒屋では利益率の高いお酒が提供出来ないので休業したり、テイクアウトに活路を見出そうと店頭販売するところも増えてきています。
全国の駅弁製造元もどこも厳しいと聞いています。
ただでさえコンビニや百貨店などのデパ地下などの台頭で厳しい中の旅行自粛に加え、緊急事態宣言による催事中止などかなりの痛手を受けているようです。
そういう状況に加え、後継者不足などもあって駅弁製造元も年々減少傾向です。
かつての有名駅弁も駅の販売から撤退して、駅での販売が無くドライブインや製造元店舗での販売だけになったりと寂しいものです。
写真は2014年7月に北海道を旅した際に買い求めた駅弁です。
この時は苫小牧から五稜郭まで普通列車で移動すると言う行程で、長万部で乗り継ぎ時間に長万部名物「かにめし」を駅前の「かなや」本店で購入しました。
駅の販売も無く「駅弁」マークがありませんが、長万部と言えば「かにめし」は有名ですからね。
長万部から乗車した函館行はキハ40の単行ですが、夏休み前とあって車内はガラガラ。
まだ夕食には早いのでもう少ししてからと思い噴火湾を眺めながらキハ40の揺られ17時頃に森駅に到着しました。
ここで時間調整と後からやってくる寝台特急「トワイライトエクスプレス」を退避するので30分ほど停車します。
長距離列車は途中駅での長時間停車するのが当たり前でしたが、今では乗務員運用の効率化などで途中駅で長時間停車するような場合は、車両は引き続き走るけど列車としては打ち切ってしまう事が多くなりました。
そういう時は途中下車して駅前をちょっこと散策するのも旅の楽しみでしたね。
この時も駅前に出ると有名な「いかめし」の製造元がまだ営業を終えてましたが、駅の売店で「いかめし」が販売されていました。
やはり森駅に来て「いかめし」を買わないのは来た意味が無い?よねと購入して列車に戻ります。
すると「列車が通過します」の放送です。
森駅を発車すると18時を回りじゃあカニめしといかめしで夕食にしましょうと、夜の帳が下りてきた車内で蓋を開けてのディナータイムとしました。
こうやって列車の中で食べる駅弁は列車のジョイントが奏でる音や揺れが味を引き立たて、冷めていても美味しいものです。
コロナ禍で車内で飲食するのは少し憚れるような感じがして、乗客が多いとちょっと躊躇してしまいますが、憚れる事無く車内で飲食出来る日が待ち遠しいですね。
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