「越すに越せない上越国境。」
上越線で新潟方面に向かおうとするとこの問題にぶち当たります。
首都圏と新潟を結ぶ上越線は水上から越後中里の間が極端に列車本数が少なく、この区間を列車で移動するのは難しく、時間に制約が無い時以外は新幹線を利用するしかありません。
新潟側の越後湯沢は上越線との同一駅なので問題がないのですが、群馬県の上毛高原駅は上越線と離れていてバス連絡となります。
最寄りは後閑駅でバスで10分、歩くと40分程の距離になるので在来線へ乗り換えなら高崎駅まで行くのが便利なんですけど新幹線自由席特急券は越後湯沢~上毛高原間は880円で済みますが越後湯沢~高崎までだと1870円と千円高くなります。
なので上越国境越えは安く済まそうとすると面倒なんですよね。
さて写真の切符を見てなんか「あれ?」と気づいた方がいれば流石!と思います。
伊勢崎~(両毛線)~新前橋~(上越線)~六日町の乗車券ですが、上毛高原で乗車したことか印字されてます。
なんで新幹線に乗れるの?言うことになりますが、JR旅客営業規則第157条(14)で越後湯沢以遠(石打又はガーラ湯沢方面)の各駅と上毛高原又は後閑以遠(沼田方面)の各駅との相互間はその所持する乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、いずれか一方(上越線か上越新幹線)を選択して乗車することができる、選択乗車区間になっています。
極端な例だと沼田から石打までの乗車券なら沼田で上越線に乗って、次の後閑で降り(途中下車)て、上毛高原駅に移動して上越新幹線に乗り、越後湯沢で上越線に乗り換えて石打に行っても水上経由の運賃を通しで買っても乗れます。
まあ、後閑から上毛高原まで歩くのは現実的ではありませんからバスに乗る必要が有りこの区間のバス運賃が必要になりますが・・・。
今回、この区間を乗車するにはあたり経路検索サイトで調べたら鉄道運賃は、伊勢崎~後閑(990円)、上毛高原~六日町(1170円)と分けて計算されてました。
そう表示され後閑駅と上毛高原駅は離れているから、そうなんだと思いがちですが、実は通しで買えると言うのに気付かない場合が多いかも知れません。
そういう自分は最初はそうかなと思ってよくよく調べたらそういうルールがあるのに気づいた次第です。
伊勢崎から通しで買った方が、180円程安くなりました。
新幹線が旧来の在来線と同一と言う思想があって、上毛高原みたいな在来線と別れていて単独駅となっている区間ではこの特例が設定されています。
旧国鉄から引き継いだJRの運賃計算規則は複雑ですからすべてを網羅する検索サイトはなかなか無いでしょうね。
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