持続可能な保存とは

クロコダイル TRAVAIRの独り言
100年前の電気機関車がプライベート博物館で動態保存されているスイス

いすみ鉄道は日本で唯一残る急行用気動車キハ28-2346を2022年11月27日(日)で定期運行を終了することを発表しました。
全般検査を向かえるのと、エンジンの老朽化と交換部品の入手が困難になってきている状況から今回の引退発表となりました。

前いすみ鉄道の社長の手腕?でJRから購入しいすみ鉄道の看板列車として「昭和の観光急行」として活躍してきましたが、正直なところ費用に見合うだけの収益にはつながってないことも運転継続を断念する理由なのでしょう。

そもそも体力が無いローカル鉄道で車両を保存していくのは土台無理な話です。
日本は物作りは得意だがそれに歴史的価値を見出して保存していくのは「企業」の役割と見ている節があります。
分かりやすいのが大宮や名古屋、京都にある鉄道博物館がJR傘下であるのがその一例です。

無論、企業が行っても問題は無いのですが、経営が行き詰まるとどうなるか?
言わずもがな、そういう非収益性事業からは撤退しますよね。

それに自治体も産業遺産にはほとんど興味が無く全国にある静態保存SLも殆どが荒廃しており最近は撤去も進んでいます。まったくもって日本人には「保存文化」には不向きな人種なのも知れません。

これが欧米だと、企業より「ボランディア」などによる熱心な保存活動が盛んで鉄道路線まるごと保存していたり、プライベートな保存も多数あり、バックにはかなりの費用を負担しているオーナーが居たりします。
そういうオーナーが居るのが欧米らしく、そういう文化が成熟していのはやはり歴史の違いなのかも知れません。

いっその事そういう事が出来ないなら中途半端な保存なんかしないほうが良いのでは?と朽ち果てた保存車両を見ると思ってしまいます。

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