エアセクション下に停車すると

エアセクション停車 鉄道

駅で列車を待っていると、時間になっても列車が来ないな~と待っていると「○○駅での安全確認で遅れてます」などと放送が入り、あれ~となる事があります。

ホームや車内等に設置されている非常ボタンを操作すると列車は停止することになります。最近はホームからの転落や列車内のトラブル時にこのボタンの存在についてPRしている事もあってこのボタンを操作することも増えてきてます。

人命に影響があるような事態に使用されることなら本望ですが、時にはいたずらや自分の不注意に起因する事で気軽?に使用されて列車が緊急停車することもあります。

そうなると安全を確認されるまで運転が出来なくなるのですが、一番厄介なのがエアセクションと呼ばれる変電設備の繋ぎ目区間に止まってしまう場合です。

普段なら走りながら通過するので問題が無いのですが、この区間に止まった後にそのまま起動するとパンタグラフで短絡したりして下手をすると架線切断することもあり過去にもこれが原因で長時間列車が不通になった事が何回か発生しています。

なのでこの区間に止まってしまった場合、エアセクション下のパンタグラフを降下させてエアセクションに掛かってない車両のパンタグラフからの給電だけでこの区間を脱出することが必要になります。

冒頭の写真がまさにその区間に停止して脱出を図ろうとしている時に撮影したものです。
10両編成中、前2つのパンタグラフが架線柱に貼られているエアセクションを示す標識内で止まってしまったのでパンタグラフを降下させ、3つめのパンタグラフだけを使ってゆっくり走り出しました。

そして全ての車両が通過したところで再び停車して全パンタグラフを上昇させて通常運転に戻っていきました。

この時は車内の非常停止ボタンを扱われたようでしたが、理由までは判りませんでした。大きな騒ぎにならなかったので人命に関わる切羽詰まった状況では無さそうな感じです。

人命に関わる場合は躊躇せずに非常ボタンを操作して欲しいですが、中には酔っ払ってボタンを押したり、降りそこねたから押したりする様な事も有るそうなので、そういう事はしないで欲しいものです。

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