アメリカン航空と親会社のAMRがアメリカ連邦裁判所にチャプター11を申請して、事実上の破産を宣告しました。
チャプター11の場合、債権者による個別の債権取立行為は禁止されるので、債権者の資産差押えが行え無いので、事業を停止させることなく、事業継続しながら再建を目指すことが出来るので、スイス航空のように運航停止すること無いのが特徴です。
なので、チャプター11の場合、あまり倒産したと言うイメージが無いんですよね。
湾岸戦争後、同時多発テロ後に、アメリカのキャリアは相次いでチャプター11を申請し、経営再建をしましましたが、アメリカン航空は以前から持ち株会社制度を導入して、健全な経営をしていたと言う印象でした。
ユナイテッドとコンチ、デルタとノースの合併など大型合併が続き、アメリカンだけが取り残された感がありました。
今回のチャプター11申請の理由は、乗員組合との賃金改定交渉が決裂したことが大きいようです。同時多発テロ以降、かなりコスト削減を図ったのですが、そろそろ限界だったのかも知れません。
アメリカンは世界2位の航空会社でもありますから、経営再建がどのように進むのか?さらに業界再編の布石になるのか?興味深いところです
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