アメリカン航空とUSエア合併へ

image

元ノースウエストのB747-400。今はデルタ機材に

両社の合併について、独占禁止法に抵触するなどとして、米国司法当局と訴訟になっていた問題は、アメリカン航空とUSエアが主要空港でのスロットを返上するなどの和解案で合意して、世界最大とも言われる航空会社が誕生します。

米国同時多発テロ以降、急速に状況悪化した米国大手航空会社は合併によりノースウエストやコンチネンタル航空が事実上合併により無くなり、デルタとユナイテッドに吸収されました。
(コンチネンタルは機体デザインとして残りましたが、ノースウエストは元ノースウエスト機材のレジナンバー位でしか跡がありません)

合併要因には台頭するLCCキャリアの存在も大きいでしょう。
ハブ&スポーク方式を編み出し全米ネットワークを作り上げましたが、その方式も時代のニーズにそぐわなくなったのでは無いでしょうか?

広大は北米には小さなローカル空港も多く大手傘下のリジョーナルエアラインが大手キャリアのシンボルマークを掲げて乗り入れてます。
ローカル空港でも比較的利用者の多い空港、即ちドル箱路線にLCCが大都市直行を掲げて飛ぶようになると、乗換が必要な大手キャリアでは不便とあって値下げで対抗しなければなりません。

するとリジョーナルエアラインの収益が悪化してハブ&スポーク方式を維持する為には、支援しなければならないですしさらに悪化することでしょう。

今回の合併で米国はビック3とも言えるエアラインが誕生する事になるわけで、今後新興LCCとどういう風に棲み分けがされるのか?それとも淘汰されるのか?
なかなか興味深いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました