コロナで飛べずに終わる

MRJ改めスペースジェットが事実上、開発を断念する方針であることが報じられました。

まあ幾度に渡る、開発遅延による納入時期の延期により先延ばししている最中に起きたコロナ禍で、開発しても受注先から受け取り延期やキャンセル、はたまた発注先が消えてしまう可能性もある訳で、これ以上進んでも茨の道を突き進むだけですから退き際としては妥当なところかも知れません。

正直なところ、このプロジェクトは当初から上手く行かないだろうと個人的には思っていました。
本当に日本の産業として育てたいのなら、もっと国を揚げてプロジェクトを進めないとダメと思ってましたし、このBlogでも2008年にちょっと辛口コメント（それも12年前なんですね。これを書いた頃には今頃飛んでいる筈だった訳で・・・）をしています。

昔と違って技術者の思いだけでは成功しないと言う良い他山の石になったのでは無いでしょうか？

昨日も書きましたが、このコロナ禍で航空業界は未曾有の厳しい経営状況が続いています。需要回復以前に体力が持たない企業がこれから続出のでは無いかととても心配しています。