先日、奈良県知事が県下を走る近鉄が運賃値上げ申請したことに対して、運輸審議会の公聴会に知事が出席することが報道されました。既に奈良県は近鉄の経営方針や運賃値上げの妥当性を問う公述書をまとめており運輸審議会に提出しているそうですが、最初報道を見て、奈良県ってJR東海と静岡県のように近鉄と仲が悪いの?って思ってしまいました。
近鉄は関西私鉄にしては運賃単価が高いようですが、大阪のベットタウンを過ぎるとかなりの閑散地区を通っていますし、分離したもの閑散線区も残ってますからそれなりに単価が高くなるのは仕方ないですね。
去年、難波から名古屋まで名阪特急に乗って近鉄もこりゃ路線維持が大変そうだと思ってただけに奈良県知事の発言にビックリでした。
ココ数年、日本経済はデフレ・スパイラル状態で生活必需品でも価格を押さえて、量を減らしたりしてなんとかしのいでいる状態です。
そういう中、鉄道もコロナ禍と言う未曾有?の事態にさらされて今までの商売が出来なくなっています。
鉄道はなんとかサービスを維持しながらやって来たのですが、生活必需品の様にサービス(列車本数)を減らして価格維持をしようとすれば叩かれてますし、それ以上にサービス(新車導入)を良くしろと言われるのですから大変です。
確かに公共輸送事業という事で税制面で手厚いこともありますが、近鉄のように長い路線を保有していると維持費だけでも大変です。
JR西日本が閑散線区の収支を公表し、JR東日本も公表する方針です。
今年は日本で鉄道が走って150年目の節目です。この先200年目を見越した議論を始めないとダメでしょうね。
そもそも日本は人口減少により経済的にも将来が危ぶまれてます。
経済だけでなく、さらに国防もと考えることは多いのに、日本人お得意の「先送り」では対処できないのに、地方自治体の長がこれじゃとがっかりしちゃいます。
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