今日、Yahooニュースを見ていたら、「飛行機が“頭上わずか数十センチの超低空”を飛ぶ空港に「観光客」が続々と… 事故を懸念する声も ギリシャ」と言うニュースがありました。
クーリエ・ジャポンのニュースを再配信するもので、元々英紙「サン」で紹介された動画を元に記事にしたニュースで、まあネットニュースにありがちな、タイトルがアイキャッチな物でした。
写真はスキアトス空港のRWY02エンドを見通せる場所からアプローチしてきたスモールプラネットエアラインズのA320です。
滑走路脇の道路上空では高度10m程度はあります。
滑走路は約1600mと短いのでこの空港に慣れているパイロットや中型機のA321やB757クラスだと制動距離を稼ぎたいのでこの位置より低くアプローチすることがありますが、それでも5m以上はあるので数十センチということはありません。
それに、そもそもこの空港に離発着する旅客機はそう多くないのです。
夏のバカンスシーズンになると欧州からスケジュールチャーター便が各地から飛んでくるのですが、それも7,8月の僅かな期間で週末近くになると日に10便程度で、曜日によっては数便と言うローカルな空港だったりします。
ちなみに滑走路脇の道路には信号機があって、離発着が有る時は赤信号が灯るのですが、便数が少ないからか?守っている車は少なく無視して行ってしまう車が多かったですね。
滑走路が短く、滑走路の途中が頂点になる形状からパイロット泣かせの空港で、航空会社によってはこの空港への乗り入れを止めたところもあります。
夏場は北からの風が吹くので写真のようなに街側のRWY02からの進入が多いのですが、南風の場合は反対側のRWY20からの進入になります。
でそのRWY20ですが、
なのでこっちから進入の方が危険は少ないのかも知れませんが、この事がパイロットには心理的負担になっています。
もしRWY02から進入して着地点が内方になり止れなかったら・・・となりますからね。
なので低い高度で進入。だから危ないという訳なのでしょうが・・・
これはセントマーチンでも同じですけどね。
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