ここ数年、毎年の夏になると局地的な豪雨による土砂災害や河川の増水氾濫で古いインフラが残る地方の鉄道に大きな被害が発生しています。
今年は東北で甚大な被害が出ており、磐越西線や五能線、米坂線などの線区に不通区間が発生しています。
これらの線区は戦前に開通した歴史のある路線です。
なので当時の規格で作られた鉄道インフラと最近に作られた道路のインフラとは規格が違い、最近の災害に対しての耐性が違うので被害が鉄道に出やすい傾向があります。
特に橋梁については、維持していくには架替が必要ですが橋梁の架替には費用も時間も掛かり、老朽化による架替はなかなか進みません。
今まで地方路線は都会の収入によって支えら得てきたところが大きいのですが、コロナ禍でそうもいかない状況になり、なんとかギリギリ維持してきた橋梁が流出してしまうような事があると高額な復旧費用から「廃線やむなし」の声が出てきます。
儲からない地方を切り捨てて、都会の運賃を下げろなんて言う意見も目に付きますが、地方を切り捨てることがその後都会にブーメランの様に跳ね返ってくることに気がついて無い考えだと思います。
インフラを維持する事は並大抵ではありません。
道路も同じで高度成長期に作られたインフラもまもなく同様な時期を迎えますから同じ様な問題が発生した時に、この先の住民は少ないから直さなくて良いと言う理論にと言うことになるのでしょうね。
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