空と大地の歴史館

空と大地の歴史館 TRAVAIRの独り言

成田空港に隣接する航空科学博物館の敷地内、来館者駐車場の片隅にあるのが「空と大地の歴史館」です。

今の若い世代から見れば何か空に関する歴史展示なのかと思ってしまうでしょう。ココは成田空港の建設を巡る反対運動の歴史を紹介する空港公団が運営する施設で、入場は無料ですが連絡先の記入(コロナ対策)が必要です。

成田空港が開港したのは自分が小学生の頃で、テレビでは空港反対運動で機動隊と衝突する映像や開港間際に管制塔襲撃のニュースを見た記憶があります。
1970~1980年代は一部の過激思想運動家が安保闘争から成田空港闘争へシフトし先鋭化して幾多の衝突や事件を起こしていましたし、その支流の行き先がこの後続く、国鉄分割民営化闘争まで繋がるとは思ってもみませんでした。

成田空港は多くの犠牲の元1978年に厳戒態勢下で国際線空港として開港しました。その後ジャンボ機就航による大量輸送で海外旅行が身近になり利用者も増えていくことによる経済活動で潤う人が出てきたりして、反対派も内部闘争や派閥分裂などで勢いは徐々に衰えていきました。
そして1990年代からは国と住民が歩み寄りだして今に至ると言ったところの資料が展示されています。

多分、今の世代から見たら昔はなんて野蛮なことをしていたんだろうと思うかも知れません。
と言うか今の若者はこういう運動に対して興味が無いでしょうね。

もし当時の運動がそのまま継続されていたらリニア新幹線だって大変なことになったでしょう。(その分、沖縄が大変ですが・・・)

まあ過去の失敗がこの後の生かされれば良い訳で100%すべての人が納得するのは無理なのですから、どこでどういう風に決着をつけるかと言うことを大事なんですよね。
そんなコトを思いながら先日訪問してみました。

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