動態保存するには

クロコダイルCe6/8 II 鉄道
クロコダイルCe6/8 II型は1919年製造の機関車です。

先日、高崎線に乗って大宮の鉄道博物館脇を通過した際に、最近収蔵されたEF58-61の姿が車内から見ることが出来ました。
一応、車籍は残っているようですが台枠の損傷からもう本線上を走ることは無いでしょうね。

SLは数は多くありませんが日本を初め世界中で動態保存されている例がありますが、電気機関車となると中々難しいです。近代化歴史の中では重要度はSLに比べると高くないと言うが一般社会の認識ですから、静態保存されていても雨ざらしだったり環境的には良くありません。

鉄道会社が電気機関車を動態保存するには、電気機械の保守を大変ですし、その費用を賄うだけの収入を得るのは難しいのですから保存する意義を見出すのが難しいのが実情です。
良く日本のマニアが機関車とか電車や気動車を保存しろとか言いますが、雨ざらしで静態保存みたいな中途半端な保存をするなら保存しない方が良いと個人的には思っています。
鉄道博物館の館内で静態保存するのが精一杯と言ったところでしょう。

でも欧州に目を向けると、私営の鉄道博物館が多くありSLの他貴重な電気機関車や電車などが動態保存されていたりします。
写真はスイスのエルストフェルトにある私設の保存庫でスイスで活躍した古い電気機関車を動態保存さえています。

月に1回、通電テストを兼ねて駅構内を運転する他、イベントで本線を走行することもあります。

鉄道が上下分離式になっていることもあって、私有車両を本線を走らせるのも比較的容易と言うこともあるのでしょうが日本では出来ないことですし、私営博物館を運営するだけの財力があるパトロンの存在も日本と違って欧州の歴史と富の力と言う事なんだと思います。

日本だとお金を募って設立したもののはいいけど、運営方針を巡って内紛が起きてバラバラになんてことになりそうですし、そういうパターンはよく聞きますから日本で私営で保存するのは出来ないでしょうね。

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