国土交通省は、羽田空港の発着枠拡大する為に今まで設定して来なかった都心上空を通過するSID(標準計器出発方式)とSTAR(標準計器着陸方式)、いわゆる離発着コースを設け、今後増加が予想される航空需要に対応する案をまとめました。
早速、上空通過となる品川区長は騒音を懸念する事を言っており、港区や大田区も同様な考えになってます。
(騒音を懸念しつつ、羽田空港の発展は地元にも少なくからず経済効果があるので大手を振って反対とも言えない雰囲気も伝わってきますけど)
特に、RWY34から北に向けて離陸した場合は、八潮団地から田町あたりまで高度を上げる為、エンジン出力も高くなるのでうるさく感じるでしょう。
個人的には、都心上空通過航路の設定は安全面でも必要だと思っているので推進してもらいたいと思っています。
とは言っても騒音問題は住民にとっては重大です。
都心に向かって離陸する場合(特に冬場になるでしょうが)運用時間を平日は7時~21時、休日は9時~20時と制限して少しでも軽減出来るようして離発着の集中時間だけにするとかの配慮は有っても良いと思います。
似たような事例がスイスのチューリッヒ空港です。
ドイツ南部の国境にある街が丁度、チューリッヒ空港への着陸コース直下にあり騒音問題になっていました。
その解決方法として早朝深夜帯の飛行禁止と言う処置を取り、この時間帯はチューリッヒ市街上空を通過する事になりました。
もちろん、チューリッヒ市街地は着陸騒音がするのですが、グローバルな視点から受容しています(中には騒音を問題視している人も居ますが)。
日本でも色々と知恵を出し合い、グローバルな考えで持って解決して貰いたいものです。
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