乗って残そうではなくて・・・

JR九州の日南線 TRAVAIRの独り言
JR九州の日南線(記事と触接関係はありません)

ローカル線に乗ると、「乗って残そう〇〇線」みたいな標語をよく見かけます。これって確か国鉄赤字ローカル線の廃線議論がおこなれていた昭和50年代後半に生まれたフレーズだった気がします。

国鉄は赤字路線が多いから廃線にしてバス転換か第三セクター化をするかしないかと言う時代、廃線の指標となった利用者数を増やそうと言うことから生まれたものだと思ってます。

確かにローカル線の利用者が多ければ廃線になることは無いのですが、そう簡単に増えるようなものでは無いです。積極的に頑張った線区は第三セクターと言う道を歩んだ訳ですが昭和から令和になって地方の人口が減るばかりです。

最近になりJRが赤字路線の切り捨てを始め、国や地方自治体もローカル線のあり方に少しずつではありますが関与するようになっていますが、「赤字だから廃止するのが当然」と言う論調が特に都会民から出ています。

都会は人も多くて何不自由すること無く生活できるのですからそういう論調になりがちです。
ただそう言う人達は、地方があるから都会で生活できると言うことを忘れているんですよね。コメが高騰してどうのこうのと言ってますが、お米を作っているのは都会の工場では無く地方の田園が広がり過疎化が進んでいる地域です。
そこの住む人達が不便だから都会に出て就農しなくなるとどうなります?

もう鉄道が云々では無く、国のデザインをどうするかと言う時期に来ていると思うのです。頻発する自然災害もそうですし・・・。

少し脱線してしまいました。
今の少子化時代、少し位の利用者が増えても大勢は変わりません。しかし何もしないだけではジリ貧になるだけですから利用者を増やす、と言うより地域に人を越させる施策が大事なんでしょうね。
ただこれはそう簡単では無いのは重々承知しています。だた色々やることが大切だと思います。10やって1つが芽が出ればいいんでよね。

そして地域の人には、個人的に「乗って残そう〇〇線」では無く「乗って守ろう〇〇線」と言う意識を持ってもらうと良いのではと、ローカル線に乗って思う次第です。

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