近代化産業遺産の電車

高松琴平電気鉄道(通称:ことでん)には、大正末期から昭和初期に製造された旧型電車が今も稼働状態を保って、イベントなどで使用されています。
今回、マニア仲間でこの電車を貸切り運行をすることになり、四国まで行ってきた訳です。
2016_06_25_0171去年は三鉄、一昨年は阪堺で貸切を行ってきて、今年は「ことでん」か「ばたでん」かで意見が分かれましたが今年はことでん、来年はばたでんと言うことになりました。

今回の貸切りは高松築港~琴平間の片道をレトロ車両で貸切り乗車するもので、高松築港駅を13:06に発車し、途中の仏生山駅で1時間停車をして、その間、ことでんの仏生山工場を見学して琴平に向かう行程で行いました。
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天気が今一つと残念ではありましたが、ことでんのレトロ車両は吊り掛けモーターも音を響かせながら讃岐の地を疾走しました。
行き交う電車も京浜急行や京王電鉄からの移籍車両なので、東京人にとっては懐かしくも思えます。

もう90歳になるかと言う車これらの車両は現役最古と言われていて、その車両を現役で走らせるのはかなりの手間暇が掛かる訳ですが、コストだけで物事を計ろうとする現代において、稀有な取り組みではないでしょうかね。その甲斐?もあって、ことでんのレトロ車は経産省から「近代化産業遺産」として認定されています。
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ことでんは独自のICカード乗車券「IruCa」を導入してIT化も図っているのも地方鉄道としては生き残りをかけた施策を行っているのも凄いです。

都市部駅ではICカード専用の改札機があり、ウォッチしていると列車から降車した利用客の半数以上がICカードを使っていました。まあ割引などもあるので地元の人にはメリットが大きいでしょうから当然でしょう。

貸し切り電車は途中、滝宮駅で交換待ちで7分停車しますが、この滝宮駅も「近代化産業遺産」に認定されている駅舎になります。
滝宮駅いやー渋い!
映画やドラマの「昭和」に出てきそうな駅です。
さりげなくレトロ車両も入れて撮影してみました。うーん昭和だ。

レトロ車両は琴平に到着してここで貸切り運転は終了となり一旦、夜の打ち上げまで解散となりました。
そこで何名のメンバーとで返却回送をどこかで撮影しようという事で、岡田駅で下車したのですが、意外と早くやってきてしまい上手く撮影できなかったのが残念です。
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高松に戻り、夜の打ち上げとなった訳ですが、サンライズでの疲れもあって一気に酔いが回ってしまいました(笑)

今回の貸切り運行ではホント、ことでんさんにはお世話になりました。
御礼申し上げます。

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