ANAとJALが発表した2020年4月~6月期の決算見通しで、JALは1200億円の赤字、ANAも同程度の赤字になることが伝えられています。
原因は言わずもがなコロナ禍です。なにせ国際線も国内線も過去にない利用者の減で現金収入が閉ざされた上に、人件費や機材費など固定費は出る一方と出血が止まりません。
ようやく緊急事態宣言が解除されて、需要回復の起爆剤と期待していたGo To Travelキャンペーンは都会での感染者増大で不発状態。
おかげで期待していた夏休み需要も振るわず、運航再開を予定していた国内路線でも再開見合わせや運休の継続をする路線も出ています。
GWに続き、夏休みの繁忙期まで失われるとなる航空業界もかなり厳しくなることでしょう。
特に、拡大路線途上だったANAはグループにエアドゥ、ソラシド、スターフライヤー、スカイマークにピーチを抱えておりこの状況が長引けば長引くほど経営状況が悪化し、グループの切り売りも考えられ場合によっては、JALとANAの合併という話になってもおかしくはありません。
なにせ、このまま感染拡大に歯止めが掛からないとなると半年間の売上が吹っ飛ぶことになりますから、かなりの危機感を持っていることでしょう。
新規採用の抑止やリストラを進めてなんとか生き残りを模索していく訳ですがこのまま赤字が増大していくと、国の支援となると二社という訳にいかず、「All Japan Airways」とスッテーカーを貼った、元JALやANAの機体が飛んでいる日が早くやってくるかも知れません。
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