自分が子供の頃はまだまだ手動踏切が多く残っていました。
踏切横の詰所に踏切保安係(警手)が詰めていて、列車が接近すると踏切を動作させて交通を遮断したことを白旗を掲げて列車に伝える踏切保安係の姿をよく見たものです。
数人の保安係が詰所に居て、場所によっては食事を自炊していたりして、出来上がった食事を反対側の詰所に鍋を持って届ける姿なんかも見たものです。
国鉄分割民営化に際して人員削減の為に踏切の自動化が進み、かなりの踏切が自動化されて踏切保安掛が転配されました。
それでも運転上や場所的な関係で手動踏切で残った場所もありましたが、竹ノ塚駅で発生した事故を契機に国交省が手動踏切除去の方針を打ち出し、殆ど自動化が進み都内では見られないと思っていましたが・・・まだ有りました。
さすがに旅客線では無く、江東区内を走る総武本線越中島貨物支線の都道「葛西橋通り」の幹線27号踏切でその風景が見られます。
ただ、ココを通過する列車は月曜日~土曜日間の日に三往復で、日曜祝日は運休、その他の日でも運休したりする場合もあるので、地元でも踏切が鳴って渡れなくなるのに遭遇するのはレアな体験だったりします。
流石に常駐では無く、列車がやってくる直前にJRから委託された京葉臨海鉄道の係員が自転車で駆けつけて踏切を操作します。
この踏切は、今はなき小名木川貨物駅(砂町アリオがその名残りです)の入換車両がこの踏切あたりまでやってくるので自動化されなかったのだと思います。
その後、貨物駅は廃止され、この先のレールセンターに向かう3往復だけになりましたが、自動化する必要性(コストも?)も低いことからそのままになっているのだと推測されます。
白旗で踏切を遮断した事を列車に伝え、そこをゆっくり走る貨物列車(正確には工事用臨時列車ですが)の姿は昭和チックな感じがします。
ちなみにこの踏切が使われる大体の時間は8:35,9:00,12:30,13:00,14:45,15:10頃ですが、先程も書いたとおり必ず走るとは限りません。
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