和歌山から貴志まで走る和歌山電鐵は元南海電鉄貴志川線を上下分離方式で存続させ、運営事業者として岡山電気鉄道が出資する和歌山電鐵が設立され新たなスタートをした路線です。
和歌山電鉄誕生後に貴志駅の招き猫として三毛猫の「たま」が着任?すると、海外のメディアでも紹介され猫ブームの火付け役?になり「たま駅長」で有名な鉄道となりました。
今回訪れたのは平日の昼過ぎで2両編成の元南海の電車には地元客に混じってインバウンドの姿も見られ座席はほぼ埋まって立ち客もちらほら出る程でした。
ただ和歌山駅を出て地元客と思われる乗客は下車する一方で終点の貴志駅まで乗り通したのは観光客の方が多かったでした。
終点の貴志駅舎は猫の顔をモチーフとしたデザインで、多くの観光客が駅舎をバックに記念撮影する観光スポットになっています。
そひて駅構内には駅長の「たま2世」が勤務していますが、訪れた時は丁度お昼の休憩時間のようでホットカーペットの上でお休み中でした。
走っている電車も乗客を楽しませようと趣向を凝らした車両が走っており、駅にどの列車がやってくるか時刻が掲示されています。特に「たま電車ミュージアム号」は人気があってそれを目当てに乗り込む人も多いようです。
「たま」効果でローカル線の宿命である地元利用者減になんとか観光客で歯止めが掛かっているものの経営状況は厳しものがあります。
車両も改造により綺麗に見えますが電装関係などは老朽化が進むことが予想されますし、保線状況もところどころ揺れる箇所もありあまり余裕がないのかなと思ってしまうところもありました。
「たま」が居なかったらどうなっていたか・・・
でも、観光地でも無いローカル線がアイデア次第では観光地になる可能性があることを証明したことの意義は大きいことでしょう。
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