台湾新幹線を運営する台湾高速鉄路(高鉄)は、好調な需要により12編成を増備することとして、日本側に打診していたが、日立と東芝が連合で提案していた最新鋭の「N700S」をベースにした車両の購入交渉を打ち切ることになりました。
新聞報道によれば、開業当時に東芝と川重により製造された700T型は1編成あたり約20億NTD(日本円で約53億円)だったのが、今回の見積もり価格が1編成約50億NTDで、日本円では約185億円となっていた。
高鉄によれば「航空並の価格で新幹線を買う」ようなものだと交渉打ち切り経緯を説明しています。
確かにB737クラスなら1機あたり定価で100億円程ですから2機位は買えそうです、折しも航空不況ですから2機買えば2機おまけでついてくるみたいな事があるかも知れません。(流石に無いか・・・)
日本側は値段が高騰した理由を色々とつけたように挙げてますが、要は「やりたくない」と言う感じがします。
今、日本国内の車両製造メーカーは国内の鉄道事業者からの車両受注で手一杯で、面倒な海外からの仕事は受けたく無いのが本音では無いでしょうか?
安全基準や運行システムの異なることから日本のやり方では上手く行かず、既に日本車輌は米国で事業に失敗して撤退しています。
台湾の脱線事故では、製造元である日本車輌の設計ミスがあったことが分かっており、なにも国内が好調な時期にわざわざリスクをおかしてまで仕事を取りに行く必要はないと思っているのでは?
国は日本の鉄道技術を輸出しようとしえますが、日本の鉄道は「ガラ鉄」なんですからそもそもグルーバルで戦えるだけの技を持ってないんです。
日立がイギリスで鉄道製造に参入していますが、かなり苦労してなんとか納入にこぎつけています。
今一番引き合いが有る中古車両を産廃として輸出するのが精一杯で、高速鉄道ではなかなか軌道に乗らずあちこちで中国に負けてます。
本気で輸出する気があるなら、国が産業と一致団結して一枚岩でスピーディに事を進めないと中国との差が広がって、そのうち「新幹線は中国」と言うことが世界標準になるかも知れませんよ。
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