消えゆくクロスシート

クロスシートの車内
最後の急行型と称される東武6050系

列車のクロスシート車が徐々に消え行ってます。
いわゆるボックスシートと言われる対面式4人座席車なのですが、郊外を走る車両なら必ずクロスシートがあり、急行列車は車両のほぼ全部がボックスシートでした。

急行列車が消え、郊外を走る列車も通勤通学時間帯の混雑する車内ではドア付近に旅客滞留して混雑したり乗降に時間を要するなどからクロスシートを廃止して、ロングシートに改造したり製造時点からクロスシートを配置しない車両が増えてきました。

そういう車両が増えて来ると、やれ旅情がないだなのサービス低下だのと、「鉄」や旅行趣味人からは蔑まれる事が多く最近では1両あたりに数区画だけクロスシートを配置する車両も登場しています。

でも面白いことに、普段その列車を利用する乗客にからは、ロングシートの車両は「都会っぽい列車」として意外と好評だったりするのです。
「クロスシート=田舎の列車」と言うイメージなんでしょうね。

最近は都会で走っていた車両が地方で第二の人生を歩むことも少なくなく、ステンレスのボディがピカピカの「新車」が都会の空気を運んで来る?と喜ばれるのでしょう。
ロングシートになって乗り降りは楽になった言う声はよく聞く話です。

それにこのコロナ渦ではクロスシートは敬遠されたりしますし・・・
「鉄」や旅行趣味人はそうそう毎日乗るわけでは無いですから、毎日乗る旅客を考えるとロングシートを採用するのも当然なのかも知れません。

完全になくなるとは思いませんが、少なくてもクロスシート自体は消えていく方向なのでしょうね。

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