事業費が増えそうな新金線旅客化

新金線線路切替試運転 TRAVAIRの独り言
2020年12月に高砂付近で行われた道路拡張による線路切替だけでもかなりの費用が掛かってます。

葛飾区は新小岩(信)と金町を結ぶ、総武本線金町支線、通称新金線の旅客路線化事業に着手することが報道されました。
2030年頃に第一期工区として新小岩~高砂間の開業を目指しているとの事ですが、報道によれば葛飾区整備費を250億円程度と試算して基金の積立を行っていき、第三セクター方式での運営を計画しているようです。

全線開業では日あたり約4万人の利用を見込んでいますが、前からも言われてます国道6号線新宿踏切の問題がありこの踏切を解消しないとなかなか全線開業は難しいと言う環境的問題があります。
この踏切解消には相当な時間が掛かりそうで早期実施には葛飾区が相応の費用負担を行って早期着工にたどり着く必要ががります。

さらに、JR東日本やJR貨物の列車も運行される中、おなじ路線上に「軌道法」と「鉄道事業法」のレールが存在することになり、この扱いも日本では初めてのケースで色々と解決していく問題もありますが、この問題は前例が無いだけで技術的には可能だと思っていますが、特に保安装置系の設備投資額が前例が無いだけにかなりの費用になる筈です。

なにせ既存鉄道の相手はJRですから、JRの保安基準を満たしつつ新たな保安装置を入れる必要がある訳です。
となると工事は、JR系列の電気・工務系企業に特命発注となることだと思います。
発注元は自治体ですから、相当金額もふっかけてくるでしょうね。
なにせJRとしては腹は痛まないですからあれやこれやとどんどん見積もりに上乗せされていき事業費が膨らみ最後は・・・まあ良くあるパターンです。

今回第三セクターと言うことなので、運賃はJRと別立てになり常磐線、京成線沿線からの利用者移転は期待できず、沿線住民が主力顧客となりますから日約4万人の利用を達成できるか?
なんか葛飾区はいばらの道に踏み出すような気がしてなりません。

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